今回はフリーノベル「雪の果」を紹介していきます。
2018年8月15日に魚住冬によって製作されたノベルゲームです。
シンプルなタイトルと雰囲気良さげなサンプル画像に惹かれてプレイしました。
こちらのふりーむから無料でDLできます。
雪の果とは?
いつかは覚める夢ならば、最後までどうか穏やかであって欲しい。
もう、一歩も動けそうになかった。
白く降りつもる雪は辺りを覆っている。どこから歩いてきたのか、もう足跡も見えない。
「……芹乃」
名前を呼ぶ。
すると誰もいないはずの雪山に関わらず、霞む視界に何かが映った。
「あの子を一人にしないでやってくれ」
ストーリー解説
兄妹のお話です。
キャラクタープロフィールの画像です。
雪山から帰宅し、古い長屋で一人丸まっている芹乃を見つける橘。
橘がもう帰ってこないかと思っていた芹乃は泣きながら橘にすがりつく。
読み方は芹沢の芹と雪乃の乃で芹乃(せりの)です。
夜が明け「先生」のところへと向かう橘。
兄と離れるのが残念そうな芹乃。
先生に会う橘。
5日間姿を見せていない橘に驚きを隠せない先生。
そして橘の妹への態度に不審げな先生。
「妹と一緒にいてやれ」そう言い残し橘を帰らせる。
「人間が5日間も歩き続けたのたらば、確かに休息は必要だ。彼らは弱い生き物なのだから。」
「しかし、おれには必要のないことだ。食事も、睡眠も。」
ってそーいう展開!?
家に戻る橘。
明日も休みだと伝えると嬉しそうな芹乃。
それとも2人は本当は…。
怖い本は嫌だ、もっと楽しい本を読みたいという芹乃。
「例えば…妖怪退治のお話とか。」
ここまでがプロローグだと思います。
興味が湧いた、続きが気になるという方はDLして無料でプレイしてみてください。
プレイ時間が20〜30分とありましたが私は1時間かかりました。
選択肢・エンディングの分岐
DLしましたか?こちらは攻略記事となります。
所々選択肢があり、エンディング2は高感度が8未満だと見れるみたいです。
パワポケでいうラブスコープみたいなものはないので内部が詳しくどうなっているか分かりませんが
1週目で2択の選択肢を記録していき、2週目は選んでいない方を選ぶとエンディング2までたどり着けました。
また1度セーブデータを消してくださいと書かれていたのでDLし直しました。
データが残ってる状態で選択肢まで戻り変えてもダメだったので消してまたDLするのが正解っぽいです。面倒くさいですけど。
エンディングの順番ですが必ず1→2の順でいきましょう。
赤が1週目(エンディング1)
青が2周目(エンディング2)です。
エンディング2は高感度を8未満にしないといけないので冷たい・突き放すような選択肢が特徴です。
そして芹乃の反応が可愛いです。不満があっても「にいさま」には絶対逆らえない感じがグッときますね。
冷たくしてから優しくした時の女ってまじでさ……。
そのまま開ける 選択
戸を叩く 選択
頭を撫でる 選択
家を出る 選択
寄り道をする 選択
真っ直ぐ帰る 選択
話は終わったから 選択
休めと言われたから 選択
もうすぐ 選択
もうしばらく 選択
頭を撫でる 選択
さみしくないかと尋ねる 選択
遠慮する 選択
いただく 選択
梅 選択
桜 選択
芹乃が幸せになれますように 選択
こんな日々が続きますように 選択
家族だ 選択
家族ではない 選択
頷く 選択
否定する 選択
選択肢だけで色々と辛い…。
ガチネタバレ(感想)
俺は一人ではなかった。
それが後には失われるものだったとしても、消えることのない事実だ。
だから俺の分も幸せになってくれ。それだけをずっとわたしは願っている。
あなたはわたしにとって特別なのです。
あなたはわたしにとって誰よりも特別で大切な存在だから。
だから一緒にいたいのです。
感想です。
この物語の主人公である橘は芹乃の兄のふりをしてるだけの他人であり、記憶を手に取ることができる妖のような存在です。
雪山で瀕死の橘の願いを聞き入れて人間の橘として化けて生活しています。
エンディング1
俺の前を歩いている彼女の背中はもう昔とは違う。
昔は俺が前を歩いていたのに。
切ない、ビターエンドってやつですね。
おもっくそ主人公に感情移入してた私にはグサリと刺さるエンディングでした。
娘がお嫁に行くのを見守る父親の気持ちになりました。
こっちのルートの芹乃も主人公が兄の橘ではないと気づいていたのでしょうか。
エンディング2
「君に幸せになってほしいと思っていた。それは嘘じゃない。でも、君の幸せが何であるかなど、考えたこともなかった。それは俺には関わり合いのないものだと思っていたから。」
ハッピーエンド→いやバッドエンドか…→やっぱりハッピーエンド!というエンディングです。
BGMの盛り上がりとか画面の演出とか凄いです。
宣伝ではないんですが私の「永遠に続く夏の中で」もエンディングの演出は凝ってるんですよ。
いやー、ハッピーエンドっていいですね。
エンディングを1→2の順で見れてよかった。
秒速5センチメートルみたいな胸を締め付けられるようなエンディングも大好物なんですけどね。
なぜ高感度が低い方がハッピーエンドになるのかが唯一の疑問です。
芹乃の性格を表してるんでしょうか。
時代背景もありますが、文章が本当に小説を読んでるかのようで綺麗なんですよね。
ストーリーでは春夏秋冬とグルグル回っていきますが、その季節の描写も上手で憧れます。
台詞回しも私好みでした。
記事作成中エンディング2のBGMをずっと聴きながら作業していました。
キャラクター、シナリオ、BGM、背景、どれをとっても素晴らしいノベルがプレイできて大変満足です。
次の記事も見てってねー!
降り積もる雪と〜
あなたへの想い〜♪