今回はケムコのデスゲームノベル「鈍色のバタフライ」を紹介していきます。
デスゲームアプリの中で1番好きな作品であり、私のフリーゲーム制作に1番影響を与えた作品です。
アプまと100記事目にこの作品を紹介できて嬉しいです。
管理人が1番好きなデスゲームキャラがいる作品でもあるんだ。
鈍色のバタフライとは？
どんなに悲惨な血にまみれた道であっても。後悔しないと決めた道標があれば進むことができます。
「鈍色のバタフライ」は2012年1月10日にKEMCOによって制作されたサスペンスノベルアドベンチャーアプリです。
奇妙な病院めいた施設に拉致される主人公と同級生達。否応なく行われる部屋分け、役割の授与、最初の犠牲者の殺害…そしてバタフライゲームが始まります。
要所で登場する選択肢により彼の命運が分かたれます。
1度クリアすると『隠しモード』が解禁され、各キャラクターの本心や裏シーンを覗き見ることが可能となります。
イラストが古いですがそれもそのはず元は10年以上前の携帯ゲームだったんです。
詳しくはケムコの公式に載っています。
プレイ時間は10時間程度の有料アプリで
値段はなんと610円。正直高いです。
私がプレイしたのは5年ぐらい前だと思いますが確か300円だったんです。
元々自販機のジュース2本分でこの濃密なストーリーを体験できるなんてありがったからこの値上げは妥当かもしれません。
ストーリー
夏休みの真っ最中、白昼堂々拉致された鳴河大介とその高校の同級生達。導かれた場所は奇妙な病院めいた施設でした。否応なく行われる部屋分け、「役割」の授与、最初の「犠牲者」の殺害…そしてバタフライゲームが始まります。他の友人達には伏せられた、自分だけが知りうる役割と能力。
「首謀者」は他のプレイヤーの殺害を、他のプレイヤーは「首謀者」の殺害を勝利条件とします。信頼から役割を明かす、明かされた役割を疑う、その疑念を利用して相手を陥れる…。
身体に埋められた毒薬カプセル。「首謀者」が有する毒薬入りの注射器、ばらまかれる悪意。疑念。策謀。裏切り。そして次々と与えられる恐怖と苦しみに満ちた死。このゲームそのものが、彼らの心を侵してゆく猛毒なのです。
無数の戦術が存在しうる中、大介達はルールを逆手にとってゲームの進行に抵抗しようとします。
それすらゲームマスターの掌中にあるとも知らず…。
バタフライゲームの役割説明
複雑なバタフライゲームの役割を説明、解説していきます。
ただ全体的なバタフライゲームの注意事項やルールを書くと文字数的に大変なので役割だけを説明します。これだけでもゲームの流れは大体分かります。
人狼ゲームを元にした役割です。
共有者は2人組である。
PCを使用することで互いの名前を確認でき、完全に秘密のチャットが行われる。
ゲーム中1回のみプレイヤーを1人選び、役割名を知ることができる。
脱落したプレイヤーには使えないから霊能者的な能力もない。
プレイヤーを1人選び、その個室の扉を、自動施錠後から翌日のAM:7:00まで開錠されないようにすることができる。
そのプレイヤーが首謀者のターゲットに選ばれたとしても開錠されない。
1日1回、AM0:00から0:45の間に指定可能。自身を指定することもできる。
毎回、次の2種から選ぶ。
・プレイヤーを1名選ぶ。その日、自分が首謀者のターゲットにされた場合のみ、選んだプレイヤーが自分の代わりにターゲットとなる。
・その日の首謀者の指定を強制的に変更し、自分自身がターゲットとなる。1日1回、AM0:00から0:45の間に指定可能。
AM6:00に首謀者からの命令が届くことがある。
首謀者の命令は絶対厳守であり命令違反をしたり、命令内容を達成できなかった場合、ゲームに敗北する。命令はその日のAM7:00から翌日のAM0:00まで有効。
告発によって勝利できない。
勝利条件は首謀者の死亡なのがまだマシなところかな。
個室に設置された専用金庫を開けることができる。
金庫には以下の物が入っており、自由に使用することができる。・レザー製黒手袋1組
・毒の入った注射器1本
・薬の入った注射器1本「その日のAM1:00に、首謀者の個室の扉が開かなくなる」ことを選んでもよい。
この場合代わりに隠遁者の個室の鍵が全て解除され首謀者が選んだターゲットの個室への往来が可能となる。
なお、この能力はゲーム中1回しか使用できない。生存プレイヤー数が自分含め4人以下になった時点で、下記の勝利条件のどちらかを満たしている場合、ゲームに勝利する。
・毒を使い、誰かを殺害した。
・薬を使い、誰かを治療した。
注射器は魔女の能力っぽいな。
個室に設置された専用金庫を開けることができる。
金庫には以下の物が入っており、自由に使用することができる。・レザー製黒手袋1組
・毒の入った注射器8本毎晩、他のプレイヤーを1名ターゲットに選ばなくてはならない。
AM1:00からAM2:00まで、自室とターゲットの個室双方の鍵が全て解除され、往来が可能となる。生存プレイヤーの数が自分含め2人になった時、首謀者はゲームに勝利する。造反者に命令またはメッセージを送ることができる。
命令は1日に複数件送ることができるが、ゲーム中5件までしか送ることができない。
メッセージは1日1件まで送ることができる。造反者の死亡が不可避となるような命令は出せない。8日目のAM0:00に至った時点でゲームに勝利していない場合、首謀者はゲームに敗北する。
1日目の夜に自動的に首謀者のターゲットに選ばれ、「死」が与えられ敗北する。
犠牲者に「死」が与えられる様子は、他の全プレイヤーの個室のPCに中継される。
生中継とか趣味わるー…。
因みに犠牲者と首謀者以外のプレイヤーを全て救える方法があります。本編ではそれは叶いませんでしたが最小限の犠牲で助かる方法を残しているというのは良心を感じます。
隠しモード
1度ゲームをクリアすることで隠しモードが解禁されます。各キャラクターの本心や裏シーンを覗き見るができます。1週目だけでは分からない「首謀者」の策謀や、「ジャッジ」がゲームにどのような影響を与えていたのかを知ることができます。
暴露モードとも呼ばれます。
全てのミステリー系のノベルに搭載して欲しいぐらい素晴らしい機能です。2週目はスキップ機能を使えて、暴露シーンで自動的に止まるので便利です。
ネタバレ記事について
こちらにネタバレ・作品について語っている記事がありますが超クリア後推奨です。
黒の令達みたく同じ記事に収めようとしましたが語ることが多く別記事になりました。
まとめ
・拉致された同級生達の友情が試されるデスゲーム。
・人狼をベースとした奥深いルール。
・隠しモードで2週目も楽しめる。
緊張感のあるルールと、後半の悲しい展開と…ラストのエンディングの○○感はデスゲームとして傑作です。
こちらの記事は割と淡白でしたがネタバレ考察記事の方では鈍色愛が爆発してます。
是非プレイしていただいて、ネタバレ考察記事でお会いしましょう！
因みにアイキャッチのレイの笑顔は作中で最も好きなシーンです。
抱きしめ、囁いて、嗚呼その声で〜♪