今回は「いけにえと雪のセツナ」を紹介していきます。
このソフトはSwitchでなんか面白いゲームないかな〜とAmazonを物色していて見つけたソフトとなります。切なげな雰囲気、雪が降り積もる綺麗なグラフィックに惹かれました。
いけにえと雪のセツナとは?
人々のため、命を捧ぐ少女。少女のため、命を賭す青年。
その島では古来より魔物の被害を抑えるため、10年に1度いけにえを捧げることでかろうじて平穏を保ってきた。だが次の儀式の年を待たずして魔物被害が急増。新たないけにに選ばれた少女セツナは、護送隊と共にいけにえの儀式が行われる最果ての地へと旅立つのだった。
主人公の名前を普段はデフォルト名から変更する私も「いけにえと雪のセツナ」はどっぷりと作品に浸かりたいと思いデフォルト名の「エンド」で始めました。
相変わらずAmazonレビューでは酷い言われようでしたが明るいRPGより少し暗いRPGが好きな私にとっては「悲しいストーリー」「○○が報われない」などのレビューを見てワクワクしていました。
人が死ぬとかは苦手だけど…。
どこまでも続く銀世界
ポケモンやその他RPGでも雪のステージや街というのは大抵物語の終盤のイメージがあると思います。
この作品では最初の村からまで全ステージ、全ての街に雪が降り積もっています。
時間帯は街やダンジョンによって固定されていて綺麗な雪から吹雪まで色々な雪景色を堪能できます。
雪って特別な感じがしますよね。
敵キャラクターも背景に合うようなビジュアルが多いです。
ただ物語を進める上では気になる点もありました。
マップを移動して街や洞窟のシンボルに入るという進め方です。
一面雪景色で似たようなマップとシンボルなんです。なのでこの街はここだっけ?この洞窟じゃなくて別の洞窟かぁと頭を悩ませることが多かったです。
「そらをとぶ」や「ルーラ」なんて機能もありません。マップでは走れないのでゆっくりな移動となります。
後半にドラクエ9の「天の箱舟」のような移動手段も使えるようになりますがそれまでの探索が少し大変です。マップ移動中に敵とエンカウントしないのが幸いです。
イベントや街に降り積もる雪は綺麗なんですけどね…。
ピアノで奏でられるどこか懐かしいBGM
BGMは全てピアノで雪の世界にあった神秘的で綺麗なBGMばかりです。
特にラストのイベントシーンで流れるBGMは聴いてるだけで涙腺を刺激してきます。
ATB(アクティブタイムバトル)
スクウェアエニックスが商標を持っているRPGの戦闘システムです。
敵はシンボルエンカウントで接触というより敵の視界に入ると戦闘が始まります。
ATBゲージが溜まると攻撃や道具など行動可能になり、またATBゲージが溜まったキャラクターが複数いる場合、行動順は任意に指定可能です。
タイミングよくボタン入力を行ないことで技の効果を拡張させる刹那システムや特定の技を装備し、ATBゲージが溜まったパーティメンバーが複数いる状態で発動する連携などバトル要素も奥深いです。
セツナが物語終盤に覚えるシャイニングという魔法は敵全体に大ダメージを与えつつ、味方全体のHPを回復するという壊れ魔法です。しかも刹那システムを発動するとしばらくの間は自動復活が発生するというチート仕様。
主人公をパーティーから外したくない派の私は主人公とセツナは固定で後は他のキャラでMPが減ってきたら交代という感じで回してました。
ATBの設定で魔法や道具のウィンドウ展開中やターゲット選択中にATBが止まり、敵が行動しなくなるウェイトモードから
魔法や道具のウィンドウ展開中でも敵のATBが蓄積されていくアクティブモードへ変更するとスリリングなバトルを楽しめます。
出会いと別れを繰り返す優しく切ないストーリー
主要キャラクターは6人です。
加入イベントでそのキャラの過去が知れる場合もあればストーリーを進めていくうちに明かされていく場合もあります。少しずつ成長していくキャラ、いきなり正体を表すキャラなどRPGとしての基本を押さえています。
1番謎が多いのは主人公です。
腕っ節は確かな仮面の男。
主人公は無口キャラで選択肢以外は基本喋りません。そんな無口なエンドもセツナには特に気にかけていました。
だからこそラストの展開は…。
パッケージイラストの…。
またモブの名前が「ほがらかな女の子」や「情熱的な青年」など単なるNPCでも生活感を感じさせる名前になっていてそこも魅力だと思います。
「雪世界の記憶」ではキャラや敵、用語や手記も確認することができます。
まとめ
・マップ移動が難点だが幻想的な雪景色。
・戦略性のあるアクティブタイムバトル
・切なくも温かいストーリーでキャラクター設定も細かく作られている。
・心に残る綺麗なピアノのBGM。
総プレイ時間は35時間でした。
消えない過去と使命を背負ったキャラクター、雪が止むことのない世界観、幻想的なピアノのBGM、全てが絡み合ったRPG作品です。
完全なハッピーエンドを求めている方より
しんみりと切ない物語を楽しみたいという方に強くオススメできます。
淡くほろ苦い〜♪
…っと次の記事も見てってねー!